頭も体も心もフル回転!!
こんにちは。武蔵小杉&二子玉川エンジェルリトミックです。
5月29日の放映でしたが、NHK教育テレビの「奇跡のレッスン」の録画を観ました。
今回は、イタリアのシルバーナ・スぺラーティさんです。
彼女はアートを通して子どもたちの能力を伸ばすことをしている方です。
筆を使ったり、紙を使ったり・・・そう書くと、一般的な絵や工作の指導のようにも思えますが、彼女はそれらの素材を用いて、「自分の頭で考える」ことを経験させています。
「自分の頭で考え、他人を尊重できる大人になれるよう教えていきます」
「常識よとんでいけ」
「心を解き放ち 他人と歩調を合わせ 頭を鍛える」
「子どもに考える時間を与えないとにっ子のない大人になってしまいます」
「アートで人間を育てる」
と、最初の出だしだけでも素晴らしい言葉の数々・・・
これらを、アートを通して子どもに問いかけ、働きかけていくのでした。
もう素晴らしすぎて!!
対象となったお子さん方は小学生でしたから、他人の目を気にするがゆえに自信をなくしていたり、こうあるべきという常識が物を作る上で邪魔をしている場面が出てきました。
そのような小学生に彼女は笑顔を絶やさずに働きかけていくのです。
初めは固くなっていたお子さん方が日を追うごとに目が輝き、アイデアがどんどん出てくるようになり感動!!
プログラムがきちんと子どもに伝わるように、入念な準備をされていました。
「違いはみんなのために」
アートと聞くと、個人的に作業をするのが基本のようにも思えますが、彼女は子どもたちが、他の子どもの作品を目に出来るようにさまざまな工夫をしていました。
横一列になって「草」と描いていた時に「風が吹いてきたわ」と言って、子どもの描いている位置をずらしていました。
ほかの人が描いた草の絵を途中から描き足していくことになります。
「○○ちゃんが描いた草の隣にほかの草を描きましょう」
ではないのです。
そうして皆で作品を描き上げていく様は本当に面白かったです。
元々は「ブルーノ ヌマ―リ」というイタリアの芸術家が、晩年五感を育てる教育「ムナーリメソッド」を行い、シルバーナさんはそのお弟子さんだったようです。
「観察・発見・想像・考える力」がそのメソッドの根幹だということです。
一週間の終わりには、家族も一緒にお花見。
野外でのアート教育を保護者も目の当たりにし、そして一緒に行いアートを家族で楽しんでいました。
いいなあ!
私も参加して自分を再発見したかった。
大人へのアプローチはないのか、今度調べてみようと思いました。
エンジェルリトミックは0歳1歳2歳3歳の小さなお子さんが通っていらっしゃいますが、これらの言葉をイメージしながらリトミックをしてきたつもりです。
大人になった時、「自分の頭で考え、他人を尊重できる人」になっていてほしいな、とあらためて思いました。